講談社現代新書(小杉泰)
以前、ベニスの商人を読んだ際に、ユダヤ教徒であるシャイロックが、周囲のキリスト教徒から嫌われていたことに(無知のため)疑問を感じ、改めてユダヤ教・キリスト教・イスラム教の関係性について理解しようと思い、読んだ本。
自分の中では三つの前後関係も理解があいまいなまま、三つは元は同じで、兄弟のようなものだという理解でいました、、、
その理解はある意味間違ってはいないようですが、本書を読んで自分の中ではあら落ちしたものがあります。
元はすべてユダヤ教に端を発していますが、
①キリスト以前の、預言者を信じるのがユダヤ教
②キリストを最後の預言者と信じるのがキリスト教
③ムハンマドを最後の預言者と信じるのがイスラム教
という整理と理解しました。
ちなみに「予言者」ではなく「預言者」であり、神から言葉を「預かり」それを人々に届ける者、という根本概念についても、本書を読んで改めて理解しました。
本書では上記の他にも、イスラム教の成り立ちや、分派の派生などについても解説されており、知識がほぼゼロだった私にとっては、大変勉強になりました。
もちろん本書も、他の専門家に言わせると「偏った」解説になっている部分も多分にあるものと思われますので、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教に関する解説書を他にも2-3冊読んでみて、改めて知識を深めていきたいと思います。
そしていずれは聖書も、一度は読破してみたいと、ぼんやりと考えております。
(ちなみに私は特段宗教を持ちませんが、どの宗教も、大元の教義は勉強になることが多いと感じるため、教養として勉強していきたいと考えております。)
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