ヴェニスの商人を読んで

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自分なりの評価

面白さ   ★★★★★
勉強になる ☆☆★★★
総合評価  ☆★★★★

概略、あらすじ

1590年代に書かれたとされる、シェイクスピアによる喜劇。
いくつかの元ネタを組み合わせて作った作品とのことだが、うまく組み合わされており、(基本的には)誰もが笑って楽しめる物語になっていると感じました。

ヴェニスの商人アントニオーが、親友バサーニオーのために、高利貸しシャイロックから自身の身体の肉1ポンドと引き換えに金を借り、バサーニオーに貸すところから物語が展開される。

感想

タイトルだけは知っていたけど、内容は全く知らず、頭の中の「いつかは読んでみたい」リストに何となく入っていた作品。
偶然図書館で目に留まったので借りて読みました。

内容としてはよくできた物語だと感じました。
深読み・裏読みはせずに、場面場面を素直に楽しめばいい作品です。
また、舞台の脚本とのことで、舞台上で演じられる様子も想像しながら読みましたが、ところどころで笑いを誘える部分があり、いずれは舞台でも見てみたいと感じる作品でした。

「1ポンドの肉片」というのは、たまに引用されていることもあるように思いますが、今回元ネタをしっかりと学んだことで、一段上の人間になった気分。

気になったのは、作中で「ユダヤ人」が「キリスト教徒」から悪者扱いされていたこと。
このあたりの宗教的な背景等をしっかり理解できておらず、むしろ「ユダヤ人」と「キリスト教徒」は近い関係にあると勝手に思っていたので、このあたりを勉強しなおしたいと思わせてくれる作品でもありました。


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