面白さ ☆☆★★★
勉強になる ☆☆★★★
総合評価 ☆★★★★
ロシアの文豪ドストエフスキーの代表作?
(恐らく)幼いころに、父親の本棚にあり、独特なタイトルから、何となく頭に残っていた本ですが、図書館で何となく文庫コーナーを眺めていた時に目に留まったので、読むことにしました。
内容としては面白いものではなく、基本的には主人公が勝ち目のない戦い(?)と付き合っていく様子を追うものではなるので、終始暗い気分にさせられることにはなります。
ただ、人間は誰しもが過去に後ろめたいと思う経験をしたことがあり、その時の感情から、多少は主人公に共感できる部分があるようにも思います。
また、主人公を取り巻く登場人物もクセのある人物が多く、彼らの背景や意図が完全には見えない気持ち悪さを感じながらも、物語に引き込まれるものがあるように感じます。
そして、当時のロシアの鬱々とした雰囲気も感じることができるという意味で、勉強にもなるように思いました。
同時に「昔の人は色々と哲学的なことを考えながら暮らしていたのだな」感じながら、それと比べて今の日本人は特段の思想も持たない、薄っぺらい人間が多いような気がしてきます。
私は、今後も様々な本を読みながらいろんな思想を学び、内面的にも厚い人間を目指していきたいと思います。
そういった意味でも、個人的には読む価値があるように思います。
(ちなみに職場の上席に本書の話をしたら、「内容は覚えていないが、ロシア人はおしゃべりな人が多そうだから絶対に付き合えないと思ったのは覚えている」との感想でした、、)
一点、読む上での留意点として、作中通して同じ人物が様々な名前?あだ名?で呼ばれることが多く、慣れるまで誰が誰だかわからなくなるかと思いますので、読書が苦手な方はご留意ください(笑)
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