佐藤究(KADOKAWA)
面白さ ☆☆★★★
勉強になる ☆☆☆★★
総合評価 ☆☆★★★
職場の後輩に強烈に推されて読んだ本でしたが、個人的には「まぁまぁ」といったところかと思いました。
また、図書館で借りた時の印象は「分厚い、、」でした。
通勤カバンに入れて持ち歩くのには少し不向きです。
内容としては、メキシコ・インドネシア・日本の裏社会を舞台にしたミステリー?小説。
KADOKAWA公式によると、以下を受賞とのこと。
第165回 直木賞 受賞作
第34回 山本周五郎賞 受賞作
『このミステリーがすごい! 2022年版』(宝島社)国内編 2位
週刊文春ミステリーベスト 10(週刊文春 2021年 12月 9日号)国内部門 2位
「ミステリが読みたい! 2022年版」(ハヤカワミステリマガジン 2022年 1月号)国内篇 2位
主人公は二人で、一人はメキシコ最大の麻薬密売組織の一つを仕切る4兄弟の一人バルミロと、メキシコ人の母親とやくざの父親を持つコシモ。
強さに憧れを持つ私としては、どちらの主人公も魅力的なキャラクターでした。
が、小説の内容としては、それぞれのキャラクターの心情変化に加えて、日本の裏社会、メキシコの裏社会、アステカ文明など、情報を盛り込みすぎて、少しストーリーがぼやけたようにも思いました(どれも物語に厚みを持たせるのに必要な要素ではあるのですが、、)。
作者の佐藤究が、裏社会的な小説を書くのを得意としている方のようですので、自分の強みを出そうとこだわりすぎたのではないかと感じます。
そして、内容はそこそこダークですし、グロテスク寄りの表現もあるので、気軽に人に薦められるものでもないように思いますし、かなり好き嫌いが分かれるように思います。
とくにメンタルが落ちている人が読むと、危ない気がします、、
エンディングは、そこそこきれいな形かなとは思いました。
最近の小説はエンディングがかなりきれいにまとまっているものが多いこともあり、多少物足りなさを感じる部分もないではないですが、逆にきれいすぎるエンディングよりもいいのかもしれないとも、読み終わって少し経ってくると感じます。
また、本書を読んでアステカ文明というものには少し興味を持つことができました。
そういった意味で、自分の中の幅を広げることには役立ったように思います。
自分の中での課題図書がまだかなり積みあがっていますが、それらが片付いてきたら、関連書籍も読んでみたいと思います。
その知識を持ったうえで改めて読み直したら、さらに一段物語を楽しめるかもしれません。

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