世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか

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証券会社時代の上席に勧められた本であり、深く納得した本をご紹介させていただきます。
何となくの感覚として、「人間的な深みを増すためには、仕事や資格だけではなく、読書や絵画鑑賞などで、文化的な感覚を磨く必要がある」と感じていたものを、納得感ある形で説明してくれていると思います。
単に「エリートを目指したい」だけではない人にもお勧めしたい一冊です。

あらすじ

効率的な経営や機能といった「サイエンス」で導き出された答えは万人が模倣可能であり、ビジネスのスピード感が増している今日では、一時的に業界をリードできたとしても、すぐに陳腐化してしまう。
一方「アート」で導き出されるデザインや、そこに至るまでの「ストーリー」といったものは簡単にはコピーできず、消費者はそこに価値を見出す。

世界の消費者は「自己実現的消費」へとシフトしており、単に「機能」ではなく、それを所有することによる「自己の差別化」に価値を見出す。そうした環境で消費者に受け入れられる「美意識」が大きな役割を果たす。

世界的に、急速な技術進歩による社会システムの変化に、法規制等のルールが追いついていない。明文化された法律のみを頼りにしていては、倫理を大きく踏み外す危険性があり、そこにでは、責任者の「美意識」という判断基準が大きな役割を果たす。

美意識を磨くために

本書の内容に大きく共感し、絵画に関する解説本を読んだこともありましたが、私には絵画の世界はあまりピンときませんでした、、、
どれも「名作とされる」絵画が評価される理由を「後付け」で解説しているように思えてしまい、素直に受け入れることができなかったのです。

一方、以前から読書は好きだったこともあり、また、歴史・宗教についても関心があったので、様々なジャンルの本を読むことで、自分なりの「美意識」を磨いていきたいと思いました。
最近読んだものでは、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」が、知識にもなり「美意識」も磨かれるように感じてお気に入りになったので、別の投稿で紹介させていただきたいと思います。

オーディオブックを推奨

そうはいってもサラリーマンをしながら、一日1.5時間程度を筋トレにも使っている中、読書の時間を満足に取ることは難しい状況です。
落ち着いて読めるのは、通勤電車の中の、一日40分程度です(朝は朝刊を読んだりもするため)。

そうした中で、オーディオブックというアプリを重宝しています。
本の朗読してくれるので、通勤時の徒歩時間や、満員電車の中でも本を「聴く」ことができます。
最近私は吉川英治の三国志を聴きながら通勤しており、関羽のような男になりたいと憧れております。


コメント

“世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか” への3件のフィードバック

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